四十路ゆく道

アラフォー独身女のひとりごと

私の恋愛遍歴 その6

ようやく恋愛遍歴編の山場が終わりました。

元旦那との出会いから同棲、結婚から離婚、さらにその後の闇金問題まで。

15年位前の話なので、断片的な記憶を辿り当時書いていた日記を読み返して、なんとか書きました。

これだけ年月が経過していても、書いていると当時の記憶が蘇って辛かった…😞

あと13年分、大して面白くない内容ですが読んでもらえると嬉しいです🙇‍♀️

29歳 〜再会と転職〜

思いがけない再会

恋愛遍歴その5で泣く泣く無職になった私。

有休消化期間は1ヶ月ほどありました。

最初の2週間は何もせず、ひたすらダラダラした日々を送っていました。

何も考えずぼーっとしたり、海外ドラマを一気見したり。

天気がいい日は散歩に出かけたり…この期間でかなり気持ちの整理をすることができたと思います。

 

気持ちが落ち着いたので、恋愛遍歴その4で登場した親友に電話で諸々報告。

親友はちょうど休みだったようですぐに駆けつけてくれた。

そのまま昼間から家飲みをすることになりました。

酒飲みの女2人、親友はそのまま泊まる予定なのでこの日はトコトンです笑

その時ちょうど、元職場の後輩男子からメールが来ました。

「体調はどうですか?元気になったらまた飲みましょうね!」と。

時間はまだ19時前、多分早番上がりの時間だ。

既に酔っ払いの親友は、「彼に電話しようよ〜。」と突然言ってくる。

「あんな辞め方をしてすごく迷惑をかけたのに、今更連絡なんてできないよ💦」と私。

「前から思ってたけど、その子絶対まがりん(私)のこと好きだよね笑」と親友に言われる。

実は私も薄々感じていました…😅

何とも思ってない相手だったら、離婚届の証人になんて絶対ならない。

いつも私を気にかけてくれていた後輩。

急に辞めた直後も何度か電話をくれました。

でも迷惑かけた分、どう伝えたらいいのか分からない私は電話に出る勇気がなかったんです。

女2人でワインを2本空けて、私もかなり酔っ払い状態。

今ならお酒の勢いで退職理由を話せるかも…と思いました。

そう話すと、親友は私の携帯を取り上げて彼に電話をかけ出した。

電話を返され、出てほしいけど出ないでほしいと複雑な思い。

でも、今切っても着信履歴は残ってしまう…。

数コール後、「もしもし?」と彼が出ました。

「突然電話してごめんね。今大丈夫?」

「ちょうど仕事終わったところです。体調どうですか?」と後輩。

「体調は大丈夫。本当に迷惑かけてごめんね…。」

続けて何を話したらいいか分からなくて黙っている私を見て、酔っ払った親友が私から電話を奪う。

「まがりんの親友です〜。今まがりんちで飲んでるんだけど、良かったら来ない?」と急に彼を誘い出した。

驚いて「ちょっと!何言ってんの!」と隣で大騒ぎする私を横目に、「〇〇駅に迎えに行くから」と勝手に会話を続ける親友。

そのまま電話を切って「今から来るってさ」とニヤニヤしてる始末。

「えー!ちょっと信じられない!本当に困る💦」と焦る私。

「彼、かなり乗り気だったよ笑」とご満悦顔の親友。

すっぴんで部屋着のスウェット姿の私たち。

彼がうちの最寄り駅に着くまであと30分、駅までは徒歩10分かかる。

慌てて眉毛だけ書いて、ジーパンとTシャツに着替える。

勝手に誘ったくせに親友は、外に出るの面倒くさいと言って部屋で待つとのこと。

もう!本当に…とブツブツ文句を言いながら、足早に駅に向かった。

 

駅に着くと、ちょうど電車が到着したところ。

改札前で待っていると、後輩が早歩きで向かってくるのが見えた。

私を見つけた瞬間、笑顔で「来ちゃいました。」と言う後輩。

「友達が急に誘っちゃってごめんね。大丈夫?というか、仕事のこと色々と迷惑かけて本当ごめん。」とつい、早口で捲し立ててしまう私。

「全然大丈夫っすよ!むしろ元気そうで安心しました!急なことだったから本当気になってたんですよ。」と相変わらずの優しさにホッとする。

2人で家まで歩きながら、職場の現状を教えてもらう。

シフトの大幅な変更はあったものの、補充要員が来てくれたのでとりあえずは何とかなっている。

私が担当していたイベントのことが結構バタついたけど、上司が率先して自ら動いてくれたとのこと。

「本当に〇〇さん(上司)には頭が上がらないなぁ…」と思わず呟く私。

「それがあの人の仕事だから大丈夫っすよ!」と言ってくれる後輩。

家に着いて落ち着いたら、ちゃんと辞めた理由を伝えようと心の中で思った。

 

家に着いたら、親友は既にソファで熟睡。

あれだけけしかけておきながら…信じられない。

さすがに放っておくことはできないので、ブランケットをかけてあげた。

気まずそうな後輩に座布団代わりのクッションを渡して、2人とも床に座る。

缶ビールで乾杯したのちに、早速後輩が切り出してきた。

「体調は大丈夫そうだけど、なんかあったんですか?話したくなければいいんですけど…。」

気は進まなかったけど、迷惑をかけてしまった事実がある。

旦那の闇金の保証人になっていたこと、電話が売り場にかかってきたこと、急に体調がおかしくなって売り場に行けなくなったこと…順序立てて話していく。

後輩は前回同様に、最後まで口を挟むことなく話を聞いてくれた。

話終わると、「旦那さん本当ひどいですね…。まがりんさん、あんなに楽しそうに仕事してたのに悔しいです。」と一言。

この子は本当に優しい…人ごとなのに自分の身になって考えることができる人だ。

親友の思いつきで急に呼び出す形になってしまったけど、今後も後輩とは接点を持っていきたい。

後輩も同じ考えなのか、「急な退職の理由が聞けて安心しました。体調はもう大丈夫なんですよね?今度良かったら気晴らしに一緒に遊びに行きましょう!」と言ってくれた。

これはまさかデートの誘い??笑

でも後輩とならきっと楽しいだろうな…と思って「ありがとう!ぜひ行きたいよ!」と答える。

私の返事を聞いた後輩はすごく嬉しそう。

これはやっぱり…私のこと好きなのかしら…??

旦那のことがあってから恋愛なんて一切考えてなかった私。

勘違いだったら嫌だし、今後どうなるかなんてわからない。

今は様子を見ることにしよう、と心の中で思った。

途中で親友も起きて、初対面の後輩に臆することもなくまた飲みだす。

くだらない話ばかりだったけどかなり盛り上がって、終電間際までそのまま飲んだ私たち。

親友のおかげでハプニングだったけど楽しい夜でした。

 

転職活動

親友と後輩のおかげで、少しだけ活力を取り戻すことができた私。

次にすべきことは転職活動でした。

働かざるもの食うべからず。

ボーナスも入ったし少しの貯金はあるけど、このまま何もしないわけにはいかない。

働くことは嫌いじゃないし、人との接点も取り戻したい。

まだ29歳、準社員だったけど大手百貨店勤務の経験は強みになるはず。

接客業しか今までしたことがない私。

幸いパソコンをいじることは好きだったので、Word、ExcelPowerPointは独学だけど使いこなせるレベル。

転職サイトに登録すると、想像以上にオファーをもらうことができました。

ずっと座っている事務作業は苦手だし、営業職はさすがに未経験。

百貨店で接客マナーをしっかりと学ばされたので、できればそこも活かしたい。

色々と吟味した結果、都内・神奈川県下に数店舗ある高級和食割烹店の面接に行ってみることにしました。

「おもてなし」を何より大事にしているこの店の企業理念に、心を惹かれてのこと。

長野の旅館で仲居さんをしていた時は着物だったので、着付けも自分でできます。

老舗旅館だったので、和のマナーもしっかり教えてもらっていました。

その経験も活かせたらいいなと思ってのことです。

 

迎えた面接日。

初めて訪れたお店は、想像以上に高級な雰囲気で少し圧倒されました。

きっちりと頭髪を整えた店長は気さくな雰囲気だけど、目力が強い男性の方でした。

様々な質問を受け、緊張したけど事前にイメージしていた通りの返答はできたはず。

最後に今後の人生プランについて「結婚や子供は考えていないの?」と聞かれた。

想像していなかった質問に少し戸惑ったけど、「今は相手もいないので、特に考えていません。」と伝えた。

店長は「それなら安心、女性はどうしても結婚出産があるでしょう。だから管理職になる前に辞めちゃうことが多いんだよね。」とのこと。

そしてそのまま採用してもらうことが決まった。

結婚出産に興味ないから採用ってこと…?

少し疑問が残ったけど、思いがけない内定で素直に嬉しい。

 

配属先はたまたま実家の近くの店舗だった。

今住んでいる家からの通勤時間はおよそ45分、実家からは15分の距離。

実家に戻ることも考えたけど、母の干渉や引越し代を考えると今は時期尚早。

新しい職場に慣れてきたらまた考えることにした。

仕事が無事に決まって、様々な不安やしがらみからやっと解放された気分。

 

ここ数年、元旦那のおかげで本当に大変だった。

でもようやく人生の再スタート、頑張って生きていこうと心から思えた日になりました。