四十路ゆく道

アラフォー独身女のひとりごと

私の恋愛遍歴 その4

恋愛遍歴その3の続きです。

この話、当初の想像以上に長くなってしまった…。

現在41歳、話の中ではまだ20代後半。

何記事書けば終わるんだろう…😅

 

27歳 〜終焉〜

親への報告

後輩男子のおかげで少しずつ日常を取り戻せるようになりました。

まずは親に報告、理由は金銭感覚の違いとだけ伝えました。

私の父は高校生の時に他界しているので母だけです。

3年近く一緒に暮らしていた人なのに今更そんなことで別れるなんておかしいと、散々止められました。

他に理由があるんじゃないかと言われたけど、結局真実を話すことはできなかった。

真実を話したら母は旦那を怒涛のように攻める予想ができたから。

もう旦那の顔も見たくないし、揉める気力すらない。

早く私の人生からいなくなってほしい、今はただその想いのみ。

「とにかくもう一度話し合いなさい。」と、母は離婚届の証人になってくれませんでした。

 

離婚届を完成させないことには何もできない。

仕方ないので親友に連絡をして、旦那の話を包み隠さず話しました。

「早く言ってくれればよかったのに。証人でも何でもなるから心配しないで。」

持つべきものは友達、本当にありがとう。

親友のおかげで離婚に向けて動いていかなくちゃ、とやる気が増しました。

一人暮らしの始まり

旦那に離婚届を郵送したのに、一向に連絡がない。

色々な手続きがあるから出したら必ず教えてほしいと伝えていたのに。

こちらから連絡をしても一切音沙汰なし。

仕方なく家に行っても不在、鍵は持ってるから中を確認しても誰もいない。

生活している痕跡はあるから出勤してるのかな…置き手紙だけして家を出る。

あと1ヶ月待っても連絡がなければ勤め先に押しかけよう。

私名義の借金がどうなっているのかだけが気がかり。

電話でアコムに確認してみる。

数週間前に全額返済されていたことを聞いて、ほっと一安心。

また勝手に借りられたら嫌だったので、そのまま解約手続きを済ませる。

今私が住んでいるところの住所も旦那は知らないし、印鑑や通帳類は全て持ってきている。

今後は勝手に借りることはできないはず。

何でこんな心配しなきゃいけないんだろ…情けなくなってまた泣きそうになる。

でも泣いている場合じゃない、考えることは山ほどある。

 

当時の私の手取りは約20万、1週間で7万円のウィークリーマンションに住み続けられるほどの収入じゃない。

ひとまず家を探すことにした。

貯金は少しあるけど、初期費用に家具家電まで揃えるとすっからかんになってしまう程度。

またしてもレオパレスに相談。

当時のレオパレスは全盛期、家具家電付きで初期費用なし。

しかも最初の2ヶ月家賃無料キャンペーンをやっていた。

勤め先からは少し離れるし駅徒歩20分という立地だったけど、自分の収入に見合った家賃だったので即契約をした。

引っ越しはレンタカーで。

元の家に荷物を取りに行って新居へ運び、次は今の家の荷物を運びだす。

最低限必要な日用品や食材の買い物をしても、あっさり1日で終わらせることができた。

旦那と折半で買った大きな家具や家電は全て置いてきたけど、後悔は全くなかった。

むしろ一緒に買ったものを見て、思い出すことが嫌だったからこれは正解だったかも。

ようやく手に入れた離婚届

一向に旦那と連絡が取れないから、本気で職場に押しかけようと考えていた。

証人になってくれた親友に話すと、「心配だから私も一緒に行くよ」と言ってくれた。

当時の旦那は休みの曜日が決まっていたので、大きなイベントがなければ出勤日は大抵予測ができた。

そして決行の日。

悲しい感情はもう一切ない。

早く事を終わらせたい、その一心のみ。

旦那の職場に着いて、親友には外で待っていてもらう。

サービスカウンターで「◯◯の妻です。ちょっと急用で…電話に出れないみたいだったので。」伝えて呼び出してもらう。

職場の人に会うのは初めて。

「いつもお世話になってます。」最初で最後のご挨拶だ。

数分後、旦那が出てきた。

「仕事中なんだけど…」と言われたけど無視をして用件を伝える。

「離婚届はどうなってるの?」

「まだ出してない。」

「どうして?」

「…」

「今持ってないの?」

長年一緒にいたから、嘘をつく時の表情は読めてしまう。

「持ってるよ…」

「持ってきて。」

旦那の職場であるスーパーの売り場の一角での出来事。

ここで私が声を荒げたらマズイ…と判断したんでしょうね。

「わかった。」と言って奥に去る旦那。

戻ってきて離婚届を渡される。

なんだ、ちゃんと記入してあるじゃない。

旦那側の証人だけ未記入だった。

「証人はこっちで書いてもいい?」

「本当に別れるの?どうにもならないの?」

「なるわけないでしょう」

もう用は済んだ。

何か言いたそうな旦那を置いて、早足で立ち去った。

離婚届の証人

外で待っていてくれた親友の顔を見た瞬間、安心して泣いてしまった。

とりあえず近くの公園で一休みする。

友達は私が落ち着くようにコーヒーを買ってきてくれた。

私側の離婚届の証人になってくれたのは、今回付き合ってくれた親友。

もう一人探さないとね、と二人で相談。

*本来はちゃんと旦那側で証人を立てないといけません。

先程の会話で旦那が証人について承諾したとは言えないです。

あくまでこれは私の体験談なので、参考にしてはダメな事例です。

 

親、他の友達…色々考えたけど、また一から説明するのはまだ抵抗がある。

弁護士に頼むこともできるけど、できるだけ出費は抑えたい。

友達がふと思いついたように「まがりんの職場の後輩くんはどうかな?」と言ってきた。

「えー!そんな迷惑かけれるほどの仲じゃないよ。」

「でもいい子そうじゃん。全部知ってるしその後も色々声かけてくれてるんでしょう?」

そうなんです。

前回の話で飲みに行った後輩は、その後も私の様子を気にかけてくれてました。

「旦那さんと連絡取れました?」とか「何かできることあれば言ってくださいね。」とか。

「自分、酒好きなんで飲み行きたい時はいつでも声かけてくださいね。」とか。

思わず話してしまったとは言え、親友に話す前は彼しか話せる人がいなかった。

なので、彼には進捗状況を伝えていたんです。

かなり悩みました。

旦那側の落ち度しかないんだから、今後何かを要求されることはおそらくない。

彼に迷惑をかける可能性はほぼゼロだ。

普通の人なら面倒に巻き込まれたくないから、断っても当たり前。

断られる前提で、聞くだけ聞いてみようかな。

 

数日後、後輩が次の日休みなことを確認して、「今日よかったら飲みに行かない?」と声をかけてみた。

「まがりんさんから誘ってくれるなんて珍しいですね。なんかありました?」

「ちょっとね…。前回のお礼もしたいし今日は私がご馳走するから。」

「そんなの全然いいのに。ちょうど今日は飲みたいなと思ってたんで、もちろん行きます!」

仕事が終わり、近くの居酒屋へ行くことになりました。

まずは乾杯して「急にどうしたんですか?」と後輩に聞かれたので、素直に離婚届の証人のことを伝えた。

「なんだそんなことかー。旦那さんとまた揉めたのかと思いました。」

「そんなことじゃないよ!万が一迷惑をかける可能性だってあることだから、よく考えて。」

「全然いいですよ!できることあったら言ってくださいって言ったでしょ。」

離婚届を見せるように言ってくる後輩。

「ちょうど印鑑も持ってるし、今書いちゃいますね。」とサラサラと書いてしまった。

「これで晴れて離婚成立ですね!俺も一安心です。」

この子は本当に大丈夫なんだろうか…。

人を疑うことを知らないのかな。

そうじゃなきゃなんでこんなに優しくなれるんだろう。

「本当にありがとう。万が一旦那側から何か接触があったらすぐ言ってね。」

「全然大丈夫ですよ。気にしないで楽しく飲みましょう!」

これで離婚できると思うと、本当に嬉しかった。

後輩は盛り上げ上手なので、何でもない話も面白い。

かなり飲み過ぎてしまったけど、久々に心の底から笑えた。

後輩に本当に感謝。

別れ際、「本当にありがとう。感謝しかないよ。N(後輩)に何かあったら、絶対力になるから言ってね」と伝える。

「何もないと思うけど笑 じゃあ何かあったら一番に相談しますね。」

 

離婚成立

翌週、離婚届を提出した。

寂しい、悲しい、マイナスな感情がやっぱり出てくる。

全部吐き出すために、家に帰って大泣きした。

泣き疲れるとちょっとスッキリした。

また苗字が戻っちゃったな。

この前したばかりの手続きをまたしなくちゃいけないな。

今の私には、やらなきゃいけないことがあるのはいいことだ。

親にもちゃんと本当の理由を話さなきゃ。

断り続けた友達の飲みの誘いも、これからはどんどん出かけよう。

仕事も頑張ろう。

後輩にもお礼をしなくちゃ。

 

こんなわけで私の結婚生活は、約1年で終わりを告げました。